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思い込みをなくす

我々の仕事にとって思い込みはあってはなりません。又は先入観を持たないとも言うかもしれません。

お客様の会計データをチェックする際には、正しく入力されているものと思い込むのではなく、どこかに修正箇所があるはずだという性悪説にのっとってチェックをするように心がけています。このお客様はいつも正しく会計データが入力されているから今月も大丈夫だろうという思い込みがあっては、ちょっとした間違いを発見することは出来ません。毎月の支出にはない、非経常的な支出に気づくためには常に集中して確認作業を行うことが必要です。修正することだけがチェックの目的ではありません。色々と質問する中でも、ちょっとしたきっかけから良い提案につながることもあります。このお客様にはやれることはやりつくしたと思い込むのではなく、もっとなにか良い提案が出来るのではないかと試行錯誤することが重要です。

お客様とのやりとりだけでなく、自らの作業についても思い込みがあってはなりません。申告書の作成については、正しく数字が入力されているか、理論値の確認、会計データとの整合性など、何度も自分を疑って確認作業を行う必要があります。また、特別償却や特別控除の適用漏れがないか、必要書類の添付漏れはないか、頭の中だけで確認をしているとどうしても間違えることがありますので自分なりのチェックリストを作成し、書面上でチェックすることも必要かもしれません。

自分の行動のすべてを疑ってかかるわけにはいきません。日常生活を送る中でどうしても思い込みや先入観、勘違いなどでミスが起こることは人間ですので仕方がないことかもしれません。しかし、税理士の仕事はミスが起きてしまい申し訳ありませんでは済まされません。こういったミスについて少しでも被害が最小で済むように私が心がけていることは、早め早めに作業を始め、時間ギリギリでバタバタしないようにすることです。申告期限ギリギリになってやるべき事について失念していたと気付いたとしても時すでに遅しですから。

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